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辰巳 全国公開模試2012
(12.4.21更新)
辰巳の全国模試をA日程で受験してきました。
1 問題について
論文試験は,かつてあった重判の事案そのままといった安直な問題はなく,基本について深く考えさせるよい問題が多かったと思います。
ただ,事案についてTACの答練で見たような問題があったのには驚きました。
昨年の全国模試では,公法系第1問で辰巳とTACの素材判例が同じということがあっただけに,予備校間で情報交換しているのではないかと思ってしまいました。それとも,問題作成者が共通だったりするんですかね。
問題文を読んでいて気になったのは,刑事系の第2問で,乙宅が「同一ビル内」にあると書かれていた点です。
ビルといえばCビルが出てきますが,Cビルは全体として被疑者らの活動拠点となっていたのですから,乙宅があるとは考えにくいですよね。
どのビルのことを指しているのかお分かりの方は教えていただけるとうれしいです。
短答試験は,本試験を意識したよい問題でした。
復習した後にもっと感想を書きたいと思います。
2 環境について
TACの答練とは異なり,会場が各地に1つしかないため,多くの受験生が集まります。
そのため,休憩時間の混雑や雰囲気などは本試験に近くなり,本試験の予行演習には最適です。
私の座席の近くに,答案回収時から休憩時間にかけてずっと前の科目の話をしていた人がいて,参りました。
終わった科目の話はしないというのが,受験生間の暗黙のルールと思っていたのですが,そうでもないようですね。
休憩時間中に,改めて私語は小さい声でお願いしますとのアナウンスがあったのは,誰かのクレームがあったからかもしれません。
私は対策として,どこか違う場所に移動したり,ヘッドフォンで音楽を聴いたりということをしました。
本試験でもこういう人はいるでしょうから,いい練習になりました。
3 体力について
去年の模試の時は,試験期間中はほとんど勉強せずに体力回復に努めました。
今年は,答練の復習や百選の読み直しをしました。
しかし,そのせいで頭が興奮したのか夜はあまり眠れず,また試験時間中も頭の中のCPUが暴走したようになり落ち着かせるのに苦労したりといったことがありました。
私は体力のあるほうではないので,試験期間中は体力回復に努めたほうがよいのかもしれません。
当日の体調が与える影響は大きいものがありますから。
本当にこの試験は学力だけでなく体力と精神力も大切だと実感しました。
体力の面でいえば,近くで受けていた40代と思われる方が,民事系の試験の途中で帰ってしまったということがありました。
問題の質に幻滅し,途中棄権したということも考えられますが,体力の限界だったという理由もあるのではないかと感じました。
4 受験者特典について
重判のランク表が載っていたのはメリハリをつけて読むのにいいですね。
余裕があれば講義も聞きたいところですが,実際に聞けるかどうかはわかりません。
重判講義の後に行われる20分間の「新司直前!喝入れ」は,ストリーミングにありませんでした。
あれだけ聞こうと5コマ目を再生したのですが,60分のところで終わっていました。
去年は喝入れまで見られたと思うんですけどね。
5 結果について
復習してからまた更新します。
以下は,模試関係のデータです。
模試と本試験の関係
模試 合格者数 合格率
上位10% 314人 78.5%
上位20% 260人 64.8%
上位30% 167人 41.6%
上位40% 132人 32.9%
上位50% 80人 19.9%
上位60% 53人 13.2%
上位70% 26人 6.4%
上位80% 12人 2.9%
上位90% 5人 1.2%
上位100% 11人 2.7%
各層の人数はおよそ400人です。
下位の方は,受験無資格者や受け控えも多いと考えられます。
辰巳全国模試受験者推移
2012年 3486人(4月17日時点)
2011年 4009人
2010年 4449人
2009年 3735人
2008年 2914人
2007年 2222人
2006年 624人
日程と東京会場の試験場
A日程 3/28(水)、29(木)、31(土)、4/1(日)
B日程 4/4(水)、5(木)、7(土)、8(日)
C日程 4/11(水)、12(木)、14(土)、15(日)
A日程
1,2日目 サンシャイン文化会館
3,4日目 TOCビル
B日程
1日目 TOCビル
2,3日目 サンシャインワールドインポートマート
4日目 早稲田大学
C日程
1-4日目 辰巳東京本校
以下は,模試前に書いたものです。
昨年はA日程の受験者には,答案作成マニュアル3冊のプレゼントがあったのですが,今年はそういうプレゼントはありませんでした。C日程ができて,人数がばらけたからでしょうか。
辰巳の全国模試のパンフレットの表紙に「2011年受験有資格者の43.7%が実際に受講」と書いてありますが,少し違和感があります。
この数字は模試の受験者4009人と本試験の受験者8765人を根拠としています。
しかし,模試の受験者には本試験で受け控えた人も多数含まれていることは周知の事実です。
一般に受験有資格者というと,本試験で受ける資格のある受験予定者11687人(法務省11.4.21公表)をいう気がします。この数字を使うと34.3%となります。
あまり気にしなくてもいいとは思うのですが,気になったので書いてみました。
辰巳の全国模試をA日程で受験してきました。
1 問題について
論文試験は,かつてあった重判の事案そのままといった安直な問題はなく,基本について深く考えさせるよい問題が多かったと思います。
ただ,事案についてTACの答練で見たような問題があったのには驚きました。
昨年の全国模試では,公法系第1問で辰巳とTACの素材判例が同じということがあっただけに,予備校間で情報交換しているのではないかと思ってしまいました。それとも,問題作成者が共通だったりするんですかね。
問題文を読んでいて気になったのは,刑事系の第2問で,乙宅が「同一ビル内」にあると書かれていた点です。
ビルといえばCビルが出てきますが,Cビルは全体として被疑者らの活動拠点となっていたのですから,乙宅があるとは考えにくいですよね。
どのビルのことを指しているのかお分かりの方は教えていただけるとうれしいです。
短答試験は,本試験を意識したよい問題でした。
復習した後にもっと感想を書きたいと思います。
2 環境について
TACの答練とは異なり,会場が各地に1つしかないため,多くの受験生が集まります。
そのため,休憩時間の混雑や雰囲気などは本試験に近くなり,本試験の予行演習には最適です。
私の座席の近くに,答案回収時から休憩時間にかけてずっと前の科目の話をしていた人がいて,参りました。
終わった科目の話はしないというのが,受験生間の暗黙のルールと思っていたのですが,そうでもないようですね。
休憩時間中に,改めて私語は小さい声でお願いしますとのアナウンスがあったのは,誰かのクレームがあったからかもしれません。
私は対策として,どこか違う場所に移動したり,ヘッドフォンで音楽を聴いたりということをしました。
本試験でもこういう人はいるでしょうから,いい練習になりました。
3 体力について
去年の模試の時は,試験期間中はほとんど勉強せずに体力回復に努めました。
今年は,答練の復習や百選の読み直しをしました。
しかし,そのせいで頭が興奮したのか夜はあまり眠れず,また試験時間中も頭の中のCPUが暴走したようになり落ち着かせるのに苦労したりといったことがありました。
私は体力のあるほうではないので,試験期間中は体力回復に努めたほうがよいのかもしれません。
当日の体調が与える影響は大きいものがありますから。
本当にこの試験は学力だけでなく体力と精神力も大切だと実感しました。
体力の面でいえば,近くで受けていた40代と思われる方が,民事系の試験の途中で帰ってしまったということがありました。
問題の質に幻滅し,途中棄権したということも考えられますが,体力の限界だったという理由もあるのではないかと感じました。
4 受験者特典について
重判のランク表が載っていたのはメリハリをつけて読むのにいいですね。
余裕があれば講義も聞きたいところですが,実際に聞けるかどうかはわかりません。
重判講義の後に行われる20分間の「新司直前!喝入れ」は,ストリーミングにありませんでした。
あれだけ聞こうと5コマ目を再生したのですが,60分のところで終わっていました。
去年は喝入れまで見られたと思うんですけどね。
5 結果について
復習してからまた更新します。
以下は,模試関係のデータです。
模試と本試験の関係
模試 合格者数 合格率
上位10% 314人 78.5%
上位20% 260人 64.8%
上位30% 167人 41.6%
上位40% 132人 32.9%
上位50% 80人 19.9%
上位60% 53人 13.2%
上位70% 26人 6.4%
上位80% 12人 2.9%
上位90% 5人 1.2%
上位100% 11人 2.7%
各層の人数はおよそ400人です。
下位の方は,受験無資格者や受け控えも多いと考えられます。
辰巳全国模試受験者推移
2012年 3486人(4月17日時点)
2011年 4009人
2010年 4449人
2009年 3735人
2008年 2914人
2007年 2222人
2006年 624人
日程と東京会場の試験場
A日程 3/28(水)、29(木)、31(土)、4/1(日)
B日程 4/4(水)、5(木)、7(土)、8(日)
C日程 4/11(水)、12(木)、14(土)、15(日)
A日程
1,2日目 サンシャイン文化会館
3,4日目 TOCビル
B日程
1日目 TOCビル
2,3日目 サンシャインワールドインポートマート
4日目 早稲田大学
C日程
1-4日目 辰巳東京本校
以下は,模試前に書いたものです。
昨年はA日程の受験者には,答案作成マニュアル3冊のプレゼントがあったのですが,今年はそういうプレゼントはありませんでした。C日程ができて,人数がばらけたからでしょうか。
辰巳の全国模試のパンフレットの表紙に「2011年受験有資格者の43.7%が実際に受講」と書いてありますが,少し違和感があります。
この数字は模試の受験者4009人と本試験の受験者8765人を根拠としています。
しかし,模試の受験者には本試験で受け控えた人も多数含まれていることは周知の事実です。
一般に受験有資格者というと,本試験で受ける資格のある受験予定者11687人(法務省11.4.21公表)をいう気がします。この数字を使うと34.3%となります。
あまり気にしなくてもいいとは思うのですが,気になったので書いてみました。
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テーマ:司法試験・資格試験・語学試験 - ジャンル:学問・文化・芸術
コメント
No title
No title
>roy0420さん
コメントありがとうございます。
ご指摘の通り,「同一ビル内にある」は,乙宅だけにかかるのではなく,G組事務所とH株式会社にもかかると読めば,矛盾なく読むことができますね。
Cビルを指すのであれば同一ビルではなく同ビルと書くでしょうし。
TACの答練は誤植が多く,これもその類かと早合点してしまいました。
現場の精神状態で,問題文を的確に読みこなすことは容易ではないと思いますが,致命傷につながる場合もありますので,よく読むことは大切ですね。
まあ,本試験でもPとQの問題がありましたから,あまりこだわりすぎないことも大切なのかもしれませんけど。
試験まで1ヶ月となり,きつい時期ですが,お互い合格目指して頑張りましょう!
コメントありがとうございます。
ご指摘の通り,「同一ビル内にある」は,乙宅だけにかかるのではなく,G組事務所とH株式会社にもかかると読めば,矛盾なく読むことができますね。
Cビルを指すのであれば同一ビルではなく同ビルと書くでしょうし。
TACの答練は誤植が多く,これもその類かと早合点してしまいました。
現場の精神状態で,問題文を的確に読みこなすことは容易ではないと思いますが,致命傷につながる場合もありますので,よく読むことは大切ですね。
まあ,本試験でもPとQの問題がありましたから,あまりこだわりすぎないことも大切なのかもしれませんけど。
試験まで1ヶ月となり,きつい時期ですが,お互い合格目指して頑張りましょう!
私は、今回が初受験ですが、短答でアボンの危険大です。
乙宅のあるビルについて、私は以下のように読みました。
乙は、甲の覚せい剤取引の相手方です。とすると、甲と乙は、それぞれ別組織に所属していると考えられます。
よって、乙の所属する組織は、甲の所属する組織が拠点とするCビルとは別のビルにあるのでしょう。すなわち、乙に対するガサが入った場所は、乙の所属するG組の事務所や乙宅があるビルではあるものの、Cビルではないと考えられます。ここでいう「同一ビル内」とは、G組事務所とH社、乙宅が「同じビルにテナントとして入っている」という意味だと思います。
おそらく、場所に対する捜索差押えとして、対象が広範すぎるのではないか、という点を検討させるための事実として書かれたのではないか、と感じました(未だ復習していませんので、初見当時の印象です)。